お祭りでの楽しいひとときが終わって 貴方は私を送ってくれた
いくつもの乗り継ぎの 一本目の電車の乗り換えの駅で
電車の出るギリギリまで 同じ席で会話を交わした。
時間が来て 私は二本目の電車に乗った
ホームが同じだったから 乗り継ぎは凄く早かった
時間になって 貴方の電車の扉が閉まった
貴方は見えなくなるまで 私に手を振ってくれましたね
待合室の壁で姿が見えなくなっても 完全に見えなくなるまで、ずっと
切なかったけど 嬉しくもあった
私も手を振って返した 途中の待合室の壁で見えなくなりながらも
あの時 手を振らなければ きっと耐えられなかったでしょう
反対方向に帰って行く貴方を見送るのに
時間が来て 私の電車の扉も閉まった
私は壁に身を委ね 携帯を握り締めて眼を閉じた
携帯についている お揃いのストラップをそっとつかんで
そうするだけでも 気が少し紛れたから
何もしていないと 無防備に浮いているように 切なさが四方から押し寄せてくるから
二本目の電車の中で 貴方からのメールが来た
メールを見ている間は 少しだけ切なさが紛れた
切ないのは私もなんだ 貴方だけではないから……
でも 現実はそう甘くないから 自分に言い聞かせて 返信した
楽しい事の後には辛い事がくると昔言われた意味が 今本当に分かった気がする
貴方と一緒にいて楽しかった時間の後には 貴方に会えない辛い時間がやってくる
本当は貴方に会えないなんて耐えられない 貴方とずっと一緒にいたい 貴方のそばにずっといたい
現実なんて辛いものが こんな所になければいいのに
普段何でもないように振る舞っているのは ただの強がりだから
本当は物凄く寂しがりで 甘えたがりだから
現実を無理矢理理解したようにしているだけだから
「今生の別れじゃないんだから」と自分で送っておきながら それが言い聞かせられずにいるくらいだから
またあいましょう 今日は楽しかったから
次に貴方に会った時 楽しい時間がまた過ごせるように
今日はこのまま目をつむって……